世田谷文学館の連続講座「遠藤周作 神に問いかけつづける旅」のフライヤーを担当しました。
遠藤周作さんは日本の文化風土とキリスト教信仰との相克をテーマとし問いつづけた人のようで大変興味を持ちました。
9月から10月にかけて土日を中心に講座が開かれるので興味がある方はチェックしてみてください。
↓以下から日程がチェックできます
https://www.setabun.or.jp/wnew/index.html#wn00258
菅野昭正館長の開催にあたっての言葉も興味深かったです。
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カトリック作家である遠藤周作氏の小説には、揺ぎない信仰を堅く護りつづける人物は出てきません。歪んだ欲望や執拗な悪の誘惑に屈しそうになって、苦悩する人物がむしろ多数を占めています。(中略)そういう人物たちがどのようにして苦悩の深淵から浮上しようとするか、遠藤氏はその苦闘を見つめつづけた作家でした。
カトリックの信仰を基調とする遠藤氏の作品が宗教の枠を越えて、ひろい読者層に受けいれられているのは、信徒の苦闘する姿のなかに、あらゆる人間の魂に訴えかける力が秘められているからです。遠藤氏が昇天されてから22年あまり、生きる根拠を見出すのが難しい混沌とした現在の状況のなか、迫真的に訴えかけるその力はますます強化されていると思われます。
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絵は今回自分で描きました。なんだかなーなニュースが多い最近、祈る思いで描きました。
自分が絵を描いたところで世の中がどうなるわけでもありませんが、今目の前の自分のできること、やるべきこと(=つまり仕事なんですが…汗)に精一杯取り組むことで少しでも良いことが起きればと。