Sep32019

News

ドラフトキング 1巻、2巻 / DRAFT KING Vol.1, Vol.2

集英社より発刊のクロマツテツロウ著『ドラフトキング』のブックデザインを担当してます。
ドラフトキングとは、その年のドラフトで選ばれたNo.1の選手のこと。これは単純にドラ1の選手を指すのでなく、例えばイチロー4位指名(あのイチローがドラ4だったとは驚きです…!)、落合3位指名、掛布6位指名など、スカウトマンによって隠れた才能を見出され、のちに1位指名を超えるスターになった選手のことを言います。

で、この漫画はそんなドラフトキングたちを破天荒な天才スカウトマン・郷原が発掘するプロ野球スカウト譚。これほんとに面白いです。スカウトマンの奥深さはもちろんのこと、その角度で選手の見るのかーや、人の潜在的才能をそこで見極めるのか!など毎回発見があります。そういう意味では野球ファンだけでなく、あらゆる層にもお楽しみいただけるのではないでしょうか。

僕は、作者クロマツさんが名付けた「ドラフトキング」という新しいカテゴリーが面白くて、そのカテゴリーにエンブレムをつくるつもりでデザインしました。サッカーでいうバロンドールみたく(とまではいかないまでも)、「ドラフトキング」という称号が名誉なものになるといいなと思います。

それにしてもイチローが引退した年にこの漫画が発刊されるとは、なんとも感慨深いものがあります。なんと言ってもイチローはキング・オブ・ドラフトキングでしょうから。

甲子園が終わってこれからドラフトシーズン、この漫画を読みつつ夏の大会を復習し、2019年度のリアル・ドラフトキングに思いを馳せてはいかがでしょうか。

そうそう、巻末おまけの菊地高弘さん(a.k.a.菊池選手)による「リアル・ドラフトキング・ファイル」もアツいです!1巻では1991年のイチローの年の、2巻では1998年の松坂の年のリアル・ドラフトキングについて語っていただいてます。
菊池選手クロマツさん、私といえば、ベストセラー『野球部あるある』をつくった三銃士(と、僕はかっこつけて勝手に呼んでます・笑)、またこのトリオで仕事できて胸熱です。