福岡アジア美術館で開催中の『創造のエコロジー』展（http://faam.city.fukuoka.lg.jp/ecologyofcreation/）の広報物を担当しています。今回少し変わった方法で制作させて頂きました。

印刷に馴染みがない人にとってはポカンとする話かもしれませんが、みなさんが日々手にするチラシはいったん大きな紙に印刷、そしてカットされて一枚一枚になります。今回そのカットされる前の大きな紙をそのままポスターにしてもいいのではないかと提案しました。カット前の紙に必要情報だけ大きくスプレー印刷するという仕立てで、250枚強関西弁でいう必死のパッチで手刷りしました。おかげで機械では表現できない風合い、一枚として同じものがないなんともぜいたくなものに仕上がったのではないかと思っています。

カット前の紙には印刷所の作業用にカラーチャートやプロジェクトコードが記載されていて、自分にとってはそれらが特別なものに見えてうっとりします。これらは納品前に切り落とされて一般の目に触れることはないのですが、今回はあえてそれらを残しその特別なうっとり感を多くの人に味わってもらいたいと思いました。

展示の出展者はそれぞれ自分の生活環境の様々な関係の中で生まれるものから作品をつくり世に問うています。自分もそれらの試みに負けないよう自分の環境からできるユニークな試みにチャレンジしてみました。ある種自分にとっての“創造のエコロジー（生態学）”的なものになったのではないかと思っています。

展示は3/21（火）まで。入場無料なのでお近く行かれる際はふらり立ち寄って頂ければと思います。

I designed a poster and flyers and a brochure for “Ecology of Creation” which is Fukuoka Asian Art Museum’s new exhibition.

http://faam.city.fukuoka.lg.jp/ecologyofcreation/

This time, I tried a kind of unique way for designing the exhibition’s poster. I don’t know whether you know, generally, flyers are made from a piece of big paper. Almost all kinds of printing things are printed on big papers. After that, these are cut by a cutting machine and made into each flyer.
In this project, I came up with an idea that the big paper before cutting should work as a poster. So, the finish became like these uploaded pictures. Main information was printed by hand spraying, so there are some frictions and bleeding on the posters. Normally, these are not good, but I think that these give cool taste to the poster design. As you can see, there is no same layout even only one print in these posters.

The show takes place until 21 Mar., 2017. Admission free.